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お茶雑記
珠光の庵公演にて、お茶の指導をしてくれることになった元団員・十菱君が、 お茶への熱い思いを涼やかに語ってくれるコーナー。

その四 お茶事     2004年6月22日

家業が茶道関係にも関わらず大学に入ってからやっと茶道を始めた僕ですが、その転機の一つとしてお茶事とであったということがあります。母に誘われてほとんど初心者同然で参加したにも関わらず、その感動は今でも忘れることが出来ません。

お茶事の素晴らしさを文章のみで表現するのは難しいのですが、『もてなし』と『もてなされ』の極致とでもいえば良いのでしょうか。亭主は持つもの全てを出して客をもてなし、客もその亭主の心を全力を持って受け止める、そういったイメージです。

お茶事の流れとしては、待合で客がそろって腰掛待合に。蹲(つくばい)で手を清め、路地を通って茶室へ。初座は挨拶の後、(※)懐石から始まり、炭をつぐ炭手前があって、それから主菓子を食べます。中立で一度腰掛待合に戻り、銅鑼の音を静かに聴いた後、本席に戻ります。後座は濃茶から始まり、炭を足してから薄茶の点前、最後の挨拶となります。だいたいこれらが2刻(約4時間)かけて行われるのです。<風炉の正午の茶事の場合、あくまで”流れ”です>

亭主はこの客をもてなす4時間のために、様々の茶道具を集め、お菓子を選び、庭を清め、材料を集めて懐石の準備するために長い期間をかけます。また、客も亭主がどのような道具を出しても話を合わせられる知識と、もてなしに恥じないきちんとした作法を知っている必要があるのです。

お茶はとても深いものです。茶室や庭を作るには建築を、床に花を生けるには華道を懐石を行うには料理を、茶道具を集めるには道具の知識を、案内状を出すには手紙の書き方や習字の心得が必要になります。もちろん、点前作法も覚えなければなりません。お茶事はいわば4時間にそれが凝縮されているといえるのです。

すご〜く先の話になるのですが、僕の夢は70くらいになったら毎月のように知り合いを招いてお茶事をすることです。なので、それまでに色々勉強しようと思っています。

※懐石・・・お茶における懐石とはいわゆる茶懐石のことで、会席や料亭での料理とは異なり、細かく順番・作法などが決められています。飯椀、汁椀、向付、煮物椀、焼物、預鉢、小吸物、八寸と量 は結構多いですが、基本は一汁三菜であとは酒の肴です。懐石はあくまでお茶を美味しく飲む為の従の役割ですから、質素であることが肝要のようです。

十菱元宏
その三 抹茶もの     2004年6月16日

おまたせしました、十菱です。第3回は抹茶ものについて書いてみたいと思います。抹茶ものというのは、抹茶アイスやグリーンティ、抹茶アメなど抹茶を使用した食べ物のことです。

僕はその抹茶ものが大好きで、甘味処に行ったときに抹茶○○という食べ物があると、必ずといっていいほど注文してしまいます。

抹茶を使ったお菓子は甘ったるいのでダメという話をよく聞きますが……、僕もその通りだと思います。これまで数々の抹茶ものを食べてきましたが、おいしいと思った事はほとんどありません。じゃあ、食べなきゃいいじゃん、という話になると思いますが、それはお茶好きとして、『この店のアイスは安い抹茶を使ってる』とか『悪い抹茶だから甘くして誤魔化してる』などと単にうんちくを言いたいだけなのかもしれません。

そろそろ暑くなり始め、アイスの時期が近づいてきました。なので、最後に抹茶アイスを作る時のポイントを書いてみたいと思います。まず、砂糖は少な目に。通常のバニラアイス用のレシピに抹茶を入れると甘くなりすぎてしまいます。抹茶アイス用のレシピであっても砂糖は少し控え目に。そして最も重要なのがとにかく抹茶をたっぷり入れる事です。少ないと香りも風味も薄くなってしまいます。少し苦さがあるほうが美味しいと思うので、安い抹茶でも構いません。抹茶を混ぜる時には、一度抹茶を茶筅などを用いて少量のお湯で練ってから本体の生地に合わせると綺麗に混ざります。

今年は少し時間的に余裕が出来たので、自分の求める抹茶アイスを作り出さんと日々精進する”予定”です

十菱元宏
その二 お茶の濃さ     2004年6月7日

こんにちは、十菱です。前回とは打って変わって第2回は好みのお茶の濃さについて書いてみたいと思いま。

一口に抹茶と言っても、薄茶と濃茶というものに分けられるのはご存知ですか?普通、店などで抹茶を頼んでお菓子と共に出てくるのは薄茶にあたります。綺麗な泡が立っているあれです。(流派によっては泡を立てないところもありますが)

一方、濃茶というのはその名の通り薄茶とは比べ物にならないくらい濃いお茶です。大量の抹茶をお湯でペースト状になるまで練ったものです。薄茶は一人一碗ですが、濃茶は基本的に数人で回し飲みをします。口の周りや歯につきやすいので注意しないといけません。じゃないと、みどりの……(笑)

薄茶と濃茶の違いを知ってもらったところで、僕はとにかく濃いお茶が大好きです。濃い方がクリーミィな泡が立ちますし、何か得をした感じもしますし。ただ、何でもかんでも濃く立てればよいとは限りません。抹茶にもランクがあります、だいたいランク(要するに値段)が上れば苦味が減って甘味が増します。多少苦味があるランクの低いものは薄茶に、そして甘味が強いランクが高いものは濃く立てる濃茶に向いています。もちろん、絶対ではないので濃茶用の高い抹茶で薄茶を点てることも可能です。但し高めのお茶は濃い目の薄茶に点てると美味しいのですが、あまり安いお茶を濃く点てると苦味が強調されて飲みにくくなってしまうので注意しましょう。

最後に、いくら濃いお茶が好きでもあまりにも安いお茶で濃茶を練ってはいけません。練習とはいえ安いお茶で大量に練った濃茶を、しかもすきっ腹で飲んだ僕は胃が完全にやられてしまい、あまりの辛さに半日のた打ち回りました。本当に注意しましょう。

十菱元宏
その一 利休百首より

監修などという大層な役柄を頂きました十菱といいます、はじめまして。突然何か書 いてくださいと言われて迷ったのですが、第1回ということで大真面目に利休百首と いう利休が作ったとされる句の中から好きなものを紹介します。

『その道に入らんと思ふ心こそ 我身ながらの師匠なりけれ』

理解は人それぞれだとは思いますが、その道に入ってみようと思った自分の心こそが、道を学んでいく上での大きな礎(いしづえ)となる、と僕は理解しています。少々堅苦しい言い回しですが、道と名のつくものだけに限らず全ての物事に当てはまるのではないかと思える、とても大好きな一句です。

ただ、茶道を始める人がみなこのような堅苦しいことを思わなければいけない訳ではないので、ご安心を。例えば学生で茶道を始める人の多くの理由は、着物が着られるからとか、和菓子が食べられるからとか、女の子が沢山いるからとか、親がやっていたからなどの誰でも持つようなありふれた動機です。しかしそれでも良いと思います。間口が広く、奥が深いのが茶道の魅力です。茶道に触れていく中でもし興味のある事柄ができたら、自らの心で新たに一歩深く踏み出せばよいのです。動機はなんであれ、茶道を学んでみようとふと思った自分の心が、自ら道に入るという結果をもたらした訳ですので。

ああ、何かとてもえらそうなことを書いてしまいました。つまりは、色々挑戦してみ る中に茶道も入れてね、ということです。(いや、そんなこと言ってたか……?)と いうことで、次回も請うご期待です。

十菱元宏
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